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お知らせ
2017/05/21
第三世代レーシック
「レーシック」はエキシマレーザーを角膜に照射して角膜の曲率(光を曲げる屈折力に繋がります)を変えて近視を治します。近視を治す場合には、角膜曲率を緩くします。
そのエキシマレーザーを照射する前にフラップ(角膜の薄いフタ)を作成するのか、しないのかで大きく2つに分かれます。
また、そのフラップ作成時に使用する機器、つまりマイクロケラトーム(超小型の金属刃)もしくはフェムトセカンドレーザー(FSレーザー)によってその手術方式の世代が異なることを前回お伝えしました。
マイクロケラトームを用いるレーシックが第一世代、FSレーザーを用いるイントラ・レーシックが第二世代です。
第三世代レーシック
第二世代イントラ・レーシックの進化版が第三世代です。フラップ作成はFSレーザーで行います。エキシマレーザーで角膜の曲率を変えるのですが、この特の角膜へのレーザーの当て具合を「デザイン」する技術によって、①スタンダード ②カスタムデザイン に区別されます。
①のスタンダードは第一世代のエキシマレーザーの当て方と基本的に同じです。一人一人の角膜形状に合せるのではなく、近視や乱視の強さの数値からエキシマレーザー照射プログラムを作成します。そのため、角膜の細かな形状に合せることな行いません。
角膜の形状は一人一人、あるいは同じ人でも左右の形状が全く異なります。この角膜の細かな形状を測定するウェーブフロント技術を用いた角膜形状検査が可能となりました。この技術を用いて一人一人個別の角膜の形に対してオーダーメイド的なレーザー照射をする技術が第三世代レーシックです。(ウェーブフロント照射にも正確には2種類あります)。第二世代がスタンダード・レーシック、第三世代がカスタムデザイン(オーダーメイド)・レーシックです。
当然、第三世代レーシックの方が、同じ視力でもくっきり鮮明な視力が得られます。同じ1.5の視力でもデジタルカメラで例えると、圧倒的に第二世代より第三世代の方が「画素数が多くなっている」とお考えください。
100万画素の写真も十分に綺麗で、日常的には十分な見栄えです。しかし、1000万画素と比較すると、その違いは明らかです。
また、角膜の曲率を変えるためのエキシマレーザーの機種によっても、その手術の呼び方が異なります。機器の開発会社がその技術レベルを他社との治療精度の差別化を行うために独自の名称を付けています。
同じ術式でも使用機種によって、レーシック手術の名称が異なるので患者さんに混乱を招きやすいのでその技術の違いを理解いただく必要があります。
最新のアイデザイン・アイ・レーシック、アイ・レーシック、Zレーシックなど、高次収差を補正可能とするウエーブフロント技術について次回はご説明します。
結論から言うと、同じ第三世代に分類されても、「視力の質」には差があるのです。
尚、第2世代レーシック、イントラレーシックについてこちらでご紹介しております。
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