「アフタ性口内炎」は出血するほど悪化させなければ、自然に一週間ほどで治ることが多いようです。でも、あちこちにできてしまったり悪化したりすると痛くて食事が思うようにとれず身体全体に悪影響を及ぼすことも、病院で早めの処置や投薬をしてもらう方が良い場合もあります。
また、「全身性エリマトーデス」(自己免疫疾患の一つ)でも痛みのない口内炎が症状として見られることがありますし、「ベーチェット病」(同じく自己免疫疾患の一つ)でもアフタ性口内炎がなんどもできることがありますので、それらの病気の心配がないかを診てもらうには病院に行った方がいいでしょう。
口内炎治療は歯科でも可能
歯肉炎はもちろんですが、他の口内炎も歯科医院で診てもらうことができます。口内炎の原因として不正咬合やとがった歯による刺激も考えられますし、何より歯の不衛生が原因の場合もあるため、歯科医に診てもらって原因を取り除く治療をしてもらうのも良いでしょう。
また口腔内の環境に問題がなければ、とりあえず軟膏やパッチ薬を処方してもらって、睡眠不足やビタミン不足などを解消していくという治し方も考えられます。
ハチミツが口内炎に効くのには3つの理由があります。それはハチミツの抗菌作用・抗炎症作用・そして粘性です。ハチミツは患部に塗りやすく荒れた患部を唾液の刺激から保護してくれて、その抗菌作用で感染を防ぎ、抗炎症作用で優しく患部を癒してくれます。
ただ、おいしいのでついつい患部をなめてしまいがち。なめすぎは注意です。患部をざらざら舌で刺激することにより、悪化させるばかりでなく感染しやすい状態にしてしまします。私も子供のころハチミツを塗ったそばからなめてしまい、よく「美味しい」経験をしたものです。お子さんに塗ってあげるにはハチミツは最適ですが、その点はご注意ください。
塩水や緑茶など抗菌効果が期待できるものでのうがいも、広く伝わっている民間療法です。塩水の場合にはあまり濃くしないように、また緑茶の場合には時間の経ったものを使用しないように注意してください。、
口内炎の原因の一つ、ビタミン不足。特にビタミンB群の不足が口内炎を引き起こし、また悪化させると言われています。ビタミンB2とB6。そしてCやAを積極的にとるようにしましょう。バランスの良い食生活の中でビタミン摂取を心がけてください。
ビタミンB2が多く含まれる食材は、牛・豚・鶏のレバーや、鰻・納豆・牛乳・卵などです。ビタミンB6はヒマワリの種やナッツ類・バナナなどに多く含まれています。またビタミンCはブロッコリ・ピーマン・パセリイチゴ・アセロラなど、ビタミンAはホウレンソウ・ニンジン・カボチャなどでそれぞれ摂ることができます。
いずれにしても、一番必要なのは「たかが口内炎」と放置しないこと!
口は身体が栄養を摂るための唯一の入り口です。身体を健やかに保つためにも、口内炎を防ぎ・治して健全な食生活をキープできるように心がけて下さい!
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